614 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ [sage] :02/08/23 02:07
俺が小学5年くらいの時、家族で高知県の竜牙洞(りゅうがどう:漢字うろ覚え)
に行った事があった。
確か6月かそこらの時期はずれな時に行ったんで、俺達以外の
客は皆無に等しかった。
今まで何回か来た事はあったが、こんなに空いてるのは初めてだったんで
俺は嬉々として一人で先の方に進んで行った。

ある程度先に進んだ所で疲れた俺は、途中にある休憩場所みたいな所で
親と兄弟を待ちながら休んでた。
ところが、10分程経っても家族は追いつかない。
改めて、暗くて静かな洞窟内を見ているとだんだん心細くなっていき、
引き返して家族と合流する事にした。
しかし、いくら道を戻っても家族はいない。 そうこうしている内に
最後に家族と別れたと思しき場所に来た。

洞窟内のルートは完全な一本道なのだが(今はどうか知らないが)、
当時小房で少しパニクっていた俺はそんな事考える余裕も無く、
再び順路を歩き始めた。
まぁここまで来れば分かると思うが、家族はさっきまで俺が
休んで居た所で休憩を取っていた。
父「あれ? お前先行ってなかったか?」
俺「いや、ほうなんじゃけどー。 なんぼ待っちょっても来んけんだ〜。」
と言うか、俺は疲れて喋る気力もなかった。
家族が傍にいる事の素晴らしさを知った日でもあった。

怖いと言うか、 不思議な話。


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