67 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ :2001/04/17(火) 00:07
五年前、諏訪湖に旅行に行った時の思い出。
仲の良い友人数人と行ったんだけれど、カメラを持ってるのがおれだけだったのね。
で、体よくカメラマン扱いされて、フィルム五本ぐらいかな、撮りまくった。
旅行から帰って、次の休みのときに、一緒に行った友人のひとりと、フィルム現像して、整理してたんさ。心霊写真が写ってんじゃないのーとか言いながら。ま、騒ぎまくってた賑やかな旅行だったし、心霊スポットなんて立ち寄りもしなかったんで、何もないだろうと信じてた。
が……一緒にフィルムを整理してた友達が、一枚の写真もったまま凍りついてんのよ。顔なんか真っ青で。
当然、「あー来たな」って感じで、「演技すんなよ、クセえなっ」とか言いながら、その写真とりあげて見たのね。
そしたら何のことはない風景写真で、生首も浮遊霊も写ってやしねぇ(w。
びびらせんじゃねぇよって言ったら、その友人が写真をよく見てみろって言うのね。
諏訪湖の近くの売店の近くで写した一枚。売店の周辺に客がわらわら。
一緒に行った女の子が、カメラに横顔向けて写ってる。誰かと喋ってる感じ。たぶん、画面の外にいる、ボーイフレンドだろう。
もうひとり、ぼくが写ってた。売店のレジのところに、ちょっとだけ写ってる。
「この写真がなんだよ。つまんない演技すんなよ」
「なにが演技なんだよ! その写真よく見てみろよ!」
みたいなやりとりが数回あって、写真をよく眺めて……やっと気づいた。
レジのところにいる、おれ。
売店でフィルム買って、フィルム入れ替えてる最中なんだ。
フィルム入れてるのは、当然、この写真を写したカメラ。
ちなみに、誰かが他にカメラをもっていた様子はなかったし、あったとしても、カメラ屋さんから直行でフィルム現像して持って帰って来たわけだから、混ざる訳がない。
はっきり言って、普通の心霊写真より怖かった。
怖がる友人に、その写真とネガをもたせて、むりやり帰らせたけどね。


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