277本当にあった怖い名無し :2005/09/06(火) 04:46:33 ID:9XBUbN2X0
本当に誰も信じてくれない話。
普通に話したらアタマがおかしいと思われるのはわかりきっているので、これまで一人だけにしか話していない。
もう十年以上経つけど、当時自分は中央線沿線に住んでいた。
いつも同じ時間にアパートを出て、ほぼ毎日同じ時間の中央線の快速電車に乗って通勤していた。
中央線の快速は新宿駅で人の昇降が多いから、前の電車がホームを出るのを待って駅の手前でスピードを落とす。
自分はいつもドアの横に立って、ドアに嵌め込んだガラスから外を眺めていた。
その日もいつもように、電車が新宿駅の手前で減速した。
線路は大久保通り(?)に交差している。フランスベッドの大きな看板が手前に見える。
気候は違えど毎日同じ風景のはずだった。
それなのに、その日は違った…
フランスベッドの看板のある建物の斜め上にオレンジ色の巨大な楕円形の光の塊があった。
自分は一瞬、呆然としてからもう一度見た。
それは、そこにあった。
次に自分は満員の車内を見回した。 同じように驚いている人がいると思って。
でも、誰も空なんて見上げていなかった。
居眠りしたり、新聞や本を読んでいた。
自分はもう一度、空を見た。
やはり、「それ」はある。 とても巨大でくっきりと見えた。
自分がおかしくなってしまったのかと思ったけど、もう一度車内を見た。
が、やはり誰も空を見ていない。
次に見上げると「それ」は消えていた。
それでも自分は会社に着く頃にはメディアが大騒ぎになっているんじゃないか、と思った。
もちろんどこも触れなかったし、誰も騒いでいなかった…
今でも覚えてる。
ものすごくよく晴れた日で、空がとても青かった。

それだけ。
長文すまん。


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