743本当にあった怖い名無し :2007/07/20(金) 17:22:08 ID:b3tIvQPo0
 小学三年のころ、ある朝、いつものように友達と学校に向かっていたら、道路わきに、
やはり通学途中の小学生たちが集まって、遠くを指差して騒いでいた。
「何なの?」と、友達と一緒に行ってみると、数百メートルほど離れた崖下の狭い畑に
「スーパーカー」(当時、イタリアなどの斬新なデザインの外国製スポーツカーがブーム
になっていた)みたいなものがある、という。
 確かに、銀色、あるいは灰色の「くさび形」をした…SF映画に出てくる小型宇宙船みた
いなものが畑の上にある。だが、畑は高台にあり、自動車が乗り入れることはできないは
ずなのだ。ましてや、こんな田舎町であんな車なんて見たこともない。いや、本当に車な
のか。見た限りではタイヤらしいものがどこにもないのだ。大きな窓があるが、その奥は
暗くて見えない。
「なんだろ、あれ。どうする?。行ってみるか」「この時間だと遅刻しちゃうなあ」…結局、
友人と「学校帰りに立ち寄ってみようよ」と約束して、学校に向かった。

 帰りに同じ場所を通ったが、「それ」はなくなっていた。


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