471本当にあった怖い名無し [sage] :2007/05/26(土) 22:36:22 ID:IPTUE9EJ0
3歳か4歳くらいのこと。
今から30年ほど前の体験です。

九州の博多にあった母親の実家は、京都にあるようなうなぎの寝床の民家でした。
祖父母は母の兄と一緒に自宅で呉服の仕立ての仕事をしていました。
二階にある作業部屋には襖を開けると真正面の少し高い所に窓があり、
当時の私の身長からだと見える物は空だけでした。

夏休みか何かで祖父母の家へ泊まりに行った時のことです。
朝起きて祖父母に挨拶をするため作業部屋に入ると、祖父母たちはもう仕事の準備を
していたのですが、なぜか私は正面の窓の外が気になり、すっと視線を上げるとそこには
丸くて真っ黒で大きな何かがまるで空に張り付くようにそこにあるのです。
説明が難しいのですが、その黒い物は布の幕ような感じで薄っぺらい感じがしました。
そして、みるみるうちに青い空に吸収されるかのように小さく縮んでいくのです。
例えるなら、漏斗のように空に穴が開き黒い物体が吸い込まれていく?感じ?
う〜ん、頭の中の映像は鮮明に思いだせるのですが説明するとなると・・・。
分かりにくくてすみません。
とにかくそれが消えてなくなるまで私は窓の外を見ていたのですが、家族に
見た物を伝えた記憶はありません。
どのくらいの時間だったかも当時の年齢では計り知れません。
そしてその体験のせいで、なぜか小学校に上がる位までその現象が夜から朝に変わる
瞬間だったのだと思い込んでいました。
夜になると昼間の空に夜の幕が懸かり、夜が明けるときは吸い込まれてその幕は昼間の空の後ろ側にある。
そして昼間の空は夜の後ろに吸い込まれて・・・。というように。
小学生くらいになり違うことは分かりましたが、じゃああれはいったいなんだったの?
と今でも不思議でなりません。
今ではとっくに祖父母も叔父も亡くなってしまい、その家も何十年も前に
なくなってしまったので、誰にも言えずそこに行って確かめることも出来ません。

同じような体験をした方、それ知ってるよという方いらっしゃいませんか?


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