246本当にあった怖い名無し [sage] :2006/08/11(金) 02:04:34 ID:SwA4jEuaO
水田地帯であるうちよりも、さらに奥地に小旅行に行ったんだ。
地味に偉い人の生家を見に行った。6歳ぐらいかな。
こんもりと木々に囲まれた田んぼをつきぬけていくんだけど、田んぼの中に
大きな信楽焼のたぬきがあった。よく飲み屋の前にあるようなやつ。
おもしろかったから指さして「たぬきだー」と叫んだら、たぬきが動いて、
農作業ルックに身をつつんだおばちゃんになった。
母親が慌てて謝っていた。母親にははじめから人に見えたようだけど、
自分にはどう見てもたぬきだったから、すごく驚いて言葉もなかった。
おばちゃんは服装の色合いも、かぶりものも、全然たぬきに似てなかった。
たぬきが立っていたのに対し、おばちゃんはかがんだ姿勢から起き上がった。
自分が叫ぶ前まではたぬきは同じ姿勢から動いていなかった。


このエントリーをはてなブックマークに追加    
「不思議な話」リンク集