500本当にあった怖い名無し [sage]:2005/09/01(木) 20:29:39 ID:waANoFvZ0
物心ついた頃には、隣に真っ白で赤い目の大きな犬がいた。
私はマルチーズにさえ怯えて泣くような子供だったのに、
何故かその犬だけは平気だった。
その犬は喋れず、周りの大人が名前を呼んだこともなかったので
モフモフしているから「もふ」と命名し、一緒に遊んでいた。

三歳の時、病気で入院したのだが、もふはついてきてベッドの下にいた。
発作を起こした時は枕元にいてくれるのが常だった。
顔を舐めてもらうと、すーっと発作が治まる。
予定よりかなり早く退院できて、担当医が
「これだけ回復が早いのは凄い」としきりに褒めてくれたのをよく覚えている。

六歳の頃、自宅で痙攣を起こした。
視界が白く靄がかって意識を失いそうになった時、
もふが見たことがないほど怖い顔で胸の上に乗ってきた。
私の胸を何度か引っかいて、何か黒いものを銜えて枕元に座り、
その黒いものをぐしゃっと噛み潰した。
その途端に痙攣が治まって、靄もぱっと晴れた。
翌日病院に行ったが、異常はなかった。

母も看護師さんも、私が欲しがっていたのは毛布だと思っている。
さんざん口に出したのに、毛布を渡しても触りもしなかったのが不思議らしい。

小学校に上がった日、もふは一日中ずっと私に甘えてきて、翌日には姿を消した。
でも、前に倒れた時、枕元に何かいたんだよなぁ。
もふだったのかな。

504本当にあった怖い名無し :2005/09/01(木) 21:31:55 ID:YF62qjh7O
どういう意味?病院に犬は入れないでしょ?もふって大人達には見えないの?

(;´Д`)<誰か教えてもふーーーー

505本当にあった怖い名無し [sage]:2005/09/01(木) 21:39:07 ID:waANoFvZ0
>504
どうも大人には見えてなかったっぽい。
病院で一緒の病室だった子や、当時赤ちゃんだった従兄弟は
もふの一挙一動を眺めてたけど。


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