391本当にあった怖い名無し :2005/08/23(火) 00:28:56 ID:OY0IFOyd0
小学校の低学年の夏休みだったと思います
泊まりで田舎のおばあちゃんの家に家族で遊びに行きました
おばあちゃんの家は日本海沿いの小さな漁師町にあります
自宅から車に長時間揺られて着いたのは真夜中でした
浜の近くに車を止めそこからはおばあちゃんの家まで歩いていきました
古い木造の家が軒を連ねるように並んでいます
おばあちゃんの家は海の方から三件目だったと思います
狭い路地を家に向かい海の方から歩いていくと海が見えるのです
その方向にはもともと海はないのですが
そして波打ち際には古い手こき船があります
吸い寄せられるように僕は船の方に向かって歩いていました
すると母親にどこに行くのと呼び止められました
「海がある」
振り返り母親に言いました
母親は不思議そうな顔をしています
そしてまた前の方を見直すともうそこには海も船もなく暗くて狭い路地があるだけでした
話はこれだけで終わりです
今でも何だったのか不思議に思いますがただ寝ぼけていただけかもしれません


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