276 名前:本当にあった怖い名無し:2007/11/27(火) 20:47:44 ID:aZA6AsCe0
4、5歳くらいの頃の事。夜、ベッドの上にいつも通り眠ってた。
左右には両親が少し間隔をあけて、川の字で自分を挟むように寝てた。
↓部屋の間取りはこんな感じ。 



ベッドの頭はカギ括弧の下部、つまり上部を北としたら頭が南を向く(本当は東向きだけど)格好になる。
カギ括弧の右の出っ張りは通路で、出っ張りの先にドアがある。
(分かりにくいかな?)

深夜あたりか、目が覚めて天井を見ていた。天井の蛍光灯が見えてた記憶があるから。
でも上体は起こさず、横になったまま。枕があったから、天井だけでなく、カギ括弧の突き当たりまでは見える状態。(頭だけ起こされている)
ふと通路に目をやると、通路がぼんやりと明るいのに気づいた。寝た時は電気は消えていて、真っ暗のはずなのに。
通路の向こうから何かが輝いてるようだった。何かな、と思って凝視したら、竜巻だった。
竜巻、といってもアメリカのトルネードみたいな大げさなものじゃなくて、コロネパンを大きくしたような、かわいいものだった。ちなみに山吹色。
何でこれを竜巻と認知したのかというと、この時期にディズニーのあるビデオを見ていたから。
内容は、ミッキーマウスがつむじ風級の竜巻を追い回しているうちに、超巨大な竜巻になってミッキーを襲う、というもの。
ビデオタイトルは「ミッキーとミニー」。これに出てくるつむじ風と暗闇の中の竜巻の挙動が同じだった。
その竜巻は、ベッドに向かってまるでバネのように、びょんびょんと飛び跳ねてやって来た。
そして、自分の右耳に吸い込まれるように入っていった。怖さと驚きのあまり自分は「おぁっ!」と大声を出したんだけれど、
隣で寝ていたはずの親が、さも今何が起きたか分かってるかのように「あーあ」と呟いたのが聞こえたのが余計怖かった。
意識はそこで途切れた。ここまでの記憶は曖昧だし、これだけなら夢だったかも、の一言で済むはずなんだけど、起きてから驚いた。
右耳たぶの付け根が、カッターで切ったかのように切れていた。この部分の傷は長い間癒えなくて、何度も血が流れては固まり、の繰り返し。
小学校高学年になったあたりでやっと綺麗になった。
今でもアレは何だったんだか全く分からないけど、この体験と傷の時期が全く重なっていたから、無関係なはずがないと思ってる。


このエントリーをはてなブックマークに追加    
「不思議な話」リンク集