424 名前:陸自(現職) ◆7bKeljT8EE [sage]:03/03/23 22:56
小学校の時の体験を(不思議スレのほうが適切かもしれないですが・・・)
(大した内容じゃないですが、長文です。)

小学校5年生の時、電力会社のクイズに正解すると抽選で原子力発電所
見学ツアーに招待されるという企画がありました。
見事、そのツアーに参加する事が出来た私は、ツアー先で、ある趣味
をもった中学生と知り合うことが出来ました。
彼は、旅先の宿泊施設に、私が今まで見た事も無い、
奇妙なラジオを持ち込んでいました。
それは短波を受信する事の出来るラジオで、海外の放送を受信して、
その受信状況について現地の放送局にレポートし、受信照明を貰うという
「BCL」という趣味でした。
様々な言語、聞いた事もない音楽などに私はすっかり、はまってしまったのでした。
しばらくの後、親に無理をいって短波ラジオを買ってもらった、私は普通の
放送だけでは飽き足らずに、様々な周波数に合わせて受診を楽しむようになりました。

つづく

425 名前:陸自(現職) ◆7bKeljT8EE [sage]:03/03/23 22:57
そのうち、慣れてくると知識も増え、CB無線を聞く事を憶えて暇さえあれば
受信して楽しむ日々が続いていました。しかし、聞けば聞くほど不満は溜まりました。
「自分も、この人たちのように会話に参加したい」「可愛い声の女の子だなぁ、話したいなぁ」
無線を聞けば聞くほど、募る思いは抑えきれません。
ある日、いつものように周波数を合わせ、無線を聞いていると年の頃なら17歳くらいの
女性同士の会話が受信できました。
会話の内容は他愛の無いもので、学校の事、家族の愚痴、友人の噂などなど・・・
しばらく聞いているうちに、私は思わずラジオのスピーカーに向かって、叫んでみました。

「おーーーーい」

と。 勿論、何の意味もありません。
しかし、その時信じられない異変が起きました。
普通なら、何事も無かったかのように会話を続けるはずの二人が、プッツリと沈黙してしまったのです。
その後、自分の耳を疑うような会話をしだしたのです。

つづく

426 名前:陸自(現職) ◆7bKeljT8EE :03/03/23 22:57
「今、なんか聞こえなかった?」  「・・・聞こえた。『おーい』って」
「でしょ?やだ、気味悪い」    「うん。止めようか?」
「止めよ止めよ、終わり。またね」 「じゃあ、またね」

信じられぬ事に、ラジオに向かって喋った私の声が無線機のスピーカーに届いたのでした。
初めは「やった!これで話が出来る」と喜んでいたのですが、その後、いくら呼んでも再現できませんでした。
しばらくたって、冷静に考えてみるとおかしな点がいくつもありました。それは、

・当然ながら、ラジオに幾ら叫んだって無線機にはならない。
・よしんば、なったとして両方の無線機のスピーカーから、自分の声が同時に出るのはおかしい。
 (シンプレックス:片方ずつ送信と受信を切り替える方式。一般的なトランシーバーと同じ)

自衛隊に入隊後も通信関係の職に就き、無線機を取り扱い、修理する現在においても
納得がいかない不思議な体験でした。


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