914あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/10/30 14:33
多分小学校1〜2年の頃。今から22〜3年前の記憶。

父親と二人で車で外出した帰り、家からそう遠くない国道(広い道)沿いで、
新しく開店したらしいおもちゃ屋を見つけた俺は、父親に頼んで車を止めてもらった。
時間は7時とか8時。もう真っ暗だったと思う。中に入ると閉店間際なのか、お客の数も
まばらで、俺はあちこちの棚を見て回った。父親には「見るだけだぞ。今日は買わないよ」
というような事を言われた。店の内装はピカピカで、陳列は全て壁に造り付けのガラス棚。
さすが新しく開店したばかりの事はあるなあ。と子供ながら思っていたが、今から考えると
実家があるのは市内でも外れの方の片田舎なので、随分とおしゃれなおもちゃ屋だった。
しかも当時は80年代初頭のはず。記憶にある内装は、どう考えても90年代〜の、アメコミ
フィギュアを扱うような、こじゃれた「トイショップ」そのものだった。

並んでいたおもちゃを見ていた俺はすぐに奇妙な事に気付いた。今まで見たこともない
おもちゃばかりだ。ロボットが変形するようなもの、電池式で光ったりするもの、それらが
箱から出した状態で棚にきちんと並べられて売られている。どれも複雑な仕掛けがあって、
変形・合体おもちゃが好きだった当時の俺でも全部を試してみることは出来なかった。
そうこうしているうちに「そろそろ帰ろう」と促され、その日は家に帰った。

後日、同じ店に行こうとしたんだけど、結局見つからなかった。

あの店は何だったんだろう。


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