653 [sage] :03/09/15 01:33
防波堤で釣りをしていたら、根掛かりして、テグスを切らないように慎重に上げたら
太い海草の根っこのようなものを釣りあげた。とりあえず傍らに捨てて釣りを続けた。
ちょっとしてから、視界の隅で何かが動いたような気がしてふとそいつを見ると、
その固まりが動いていた。いや正確にいうとその固まりから生えている枝状のものが動いているのだ。
近くに寄ってよく見たら、それは今まで見たことの無い枝状の生き物。
目もありくちばし状のような口もあったが、胴体は柳の枝を円形に繋げたものに手足が生えているような
見たことのない形状、それ全体がさきの海草の根っこのようなものに繋がっていた。
そしてそれは自分の体を海草の根っこから引き剥がそうと必死になっていた。
俺は気持ち悪くなって、それごと海に蹴り落とした。

しばらくたってそれにそっくりな生物の出てくる漫画を読んでぞっとした。
それは諸星大二郎の妖怪ハンター「ヒルコ」という漫画..................


このエントリーをはてなブックマークに追加    
「不思議な話」リンク集