387本当にあった怖い名無し [sage] :2006/06/28(水) 04:52:13 ID:T0m75FG90
俺が小学生の頃、我が家にはコマって名前のお婆さん猫が居た。
母親が学生だった時から居るらしいので多分24,5歳ぐらいだったと思う。
その日俺は学校から帰ってきて、コマとネコボクシングごっこをして遊んでた。
暫く遊んでるとコマが急に机に飛び乗って俺と同じ視線の高さになったかと思うと。
喋った。

コマはお年寄りらしく、しわがれたお婆さん声で。
「自分は沢山歳をとったから山に養生をしに行かないとならない。」
「お前には特に世話になったから出立する前に一言伝えたかった。」
「自分が戻ってくるまでの後釜を用意しておいたからよろしく頼む。」
「達者で暮らすように。」
と、それだけ言うとプイっとベランダから外に出てってしまった。

388本当にあった怖い名無し [sage] :2006/06/28(水) 04:57:45 ID:T0m75FG90
翌日早朝に子猫の鳴き声で目が覚めて、ベランダのを空けてみると子猫とカゴ一杯のワラビが置いてあった。

もしかすると、コマが居なくなったのが悲しくて改竄した記憶かもしれないけれど、不思議な記憶。


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