305 名前:本当にあった怖い名無し [sage]:2007/12/05(水) 00:24:14 ID:I/rPxVaZ0
子供の頃 隣の家にグレート・ピレニーズ(だっけ?)って大きくて毛足の長い犬がいた。
自分は その犬が大好きで、散歩には殆ど付いて行った。

ある日、いつものように散歩に付き合っている道中で、妙な人を見つけた。
その人は、ボロボロのフード付きのマントを着ていて 顔はフードの中で見えなかった。
その風貌に興味を持った自分は、近くに来たら顔を覗き込んでやろうとしていたら
その犬が、自分と妙な人物との間に入って
「見るなよ。」と人間の言葉を喋った。

ビックリして、犬の方を見ると いつもの様に少し舌を出して こちらを見ている。
「今 喋った?」と犬に話掛けたが、犬は無反応。
犬が喋った事で、自分は犬の方に気を引かれて 妙な人物の事を瞬間忘れた。
で、振り返ってその人を見ようとしたら、ソコには誰もいなかった。

後になって思えば その妙な人物は、何か悪い霊のようなものだったのではないか?
そして その犬は、自分を守ってくれたのではないかと思っている。


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