209本当にあった怖い名無し :2005/10/04(火) 02:05:40 ID:iC+oP/2o0
私が13歳のころに体験した不思議な出来事です。もし原因に心当たりある方は教えてほしいです。
10年ほど前のことですが、鮮明に記憶しています。

今も住んでいる実家でのことで、季節は夏休みごろでした。夜の11時か12時くらいで家族で起きているのは私だけ、
お風呂から上がってリビングの床にゴロンと寝転がって涼んでいました。
部屋の電気は消していて、部屋から出てすぐの階段についてる電灯の明かりで、ボンヤリと薄暗い感じ。
私はガラス戸のすぐ傍で戸に平行になるように横たわっていて、戸と私との間隔は20cmくらいで、戸の外には当時飼っていた犬が寝ていました。

数分間ほど気持ちよく涼んでいたのですが、いつのまにか妙な音がしていることに気づきました。
その音は今まで聞いたことが無いもので、いったいどこから音がしているのかわからない、部屋全体が共鳴しているような、
部屋と自分の体とが一緒になって震えているような、とても不思議なものでしたが、怖い感じはしませんでした。
何の音なのかと考えながらしばらく音に集中していると、やがてシュルシュルシュル…と、空気をスクリューさせたような音が混じり始めて、
そのシュルシュルがだんだんと自分に近づいてきてるのがわかりました。

210本当にあった怖い名無し [sage] :2005/10/04(火) 02:08:48 ID:iC+oP/2o0
相変わらず部屋と体とは震えている感覚があり、シュルシュルが聞こえてくる位置はなんとなく特定できて、
部屋の外、壁の向こう側から(屋外から)ゆっくりゆっくり、直線的に私に近づいてきます。
シュルシュルは壁にさしかかっても、何も無いかのごとく、同じ速度でだんだんと音をはっきりとさせながら近づいてきて、
もう足の先2mくらいの距離になっていました。

シュルシュルシュルシュル… 同じ音、同じ速度、同じ方向へゆっくりゆっくりと進んできます。
音は私に近づくにつれはっきりと、だんだん大きくなってきます。
その間、私は同じ姿勢で横たわったまま、じっと音に集中していました。
さらにシュルシュルは私とガラス戸の間、わずか20cmくらいの隙間を、私の足から、頭のほうへどんどんどんどん近づいてきて、
ついには目の前をゆっくりゆっくり、秒速10cmくらいの速度をずっと保ちつつ通過していきました。
とても不思議なことに、目前にはっきりと音源があるのはわかるのですが、何も見えず、風も感じない。
ただ音だけが動いていったのです。私の頭を通り過ぎて、ドップラー効果で音を変えつつ、
しまいには次の壁をつっきって家の奥へ進んでいって、やがて何の音もしなくなってしまいました。

211本当にあった怖い名無し [sage] :2005/10/04(火) 02:11:04 ID:iC+oP/2o0
音が聞こえはじめてから、消えるまでに15分は要したと思いますが、もっと早いかも遅いかもしれません。
私は完全に音が消えるまでじっとしていましたが、はっと戸の外の犬が心配になって呼びかけてみると、
犬は何事もなかったかのように振り向いてきょとんとしていました。
私は犬が目の前にいたこともあって、ほとんど恐怖は感じずに、何の音か不思議に思う気持ちでいっぱいでしたが、
さすがに追いかける気にはなりませんでしたし、その夜はなかなか眠れませんでした。

以上が私の体験の全てです。決して夢や幻聴などではなく、現実での出来事であるはずです。
過去においてぶっちぎりで不思議な体験なので、ぜひとも謎をといてみたい。
飛行機やヘリでは絶対に無いと断言できるます。現実的な可能性としては地下にある水道管かガス管からの音で、
検知器のようなものが動いていたとしたら、このような現象が起こりえるのでしょうか…? 謎です。


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