165本当にあった怖い名無し :04/08/04 01:03 ID:C3E2o1u0
私が5歳、妹が3歳の頃。
マンションに住んでるんだけど、母から1階の郵便受けに夕刊を取りに行ってきて、
と頼まれた。はじめてのおつかいだったと思う。

私は妹と手をつないで、ドキドキしながらエレベーターでエントランスホールに降り、
郵便受けから夕刊を取った。片手に新聞、片手に妹の手を握り締めて帰りの
廊下を歩いていると、突然ものすごくすばやい「耳のない三毛猫」のようなものが
私と妹の足に絡みつくようにクルクルとまとわりついてきた。

私と妹とは「わっ!」と言ってその場にしりもちをついた。
私はすぐに辺りを見回したけど、耳のない三毛猫はもうどこにもいなかった。
マンションの6階に猫はいないだろうし、猫とは思えないぐらいすばやい動きだった。
妹とふたりで、「今のなんだったんだろうねー」と言った記憶がある。

最近になって、水木しげるの妖怪図鑑を見る機会があった。
そこには、まさに私が見た「耳のない三毛猫」のようなものが載っていた。
それは「すねこすり」といって、雨の降っているときに人の足にからみついて
動きを邪魔する妖怪だそうだ。

私は妹に、「あの時のアレ、これかもよ!」と言って図鑑を見せたが、
妹はそのことをさっぱり覚えていなかった…。


誰に話しても信じてくれないけど、私はすねこすりに会ったんだい(`Д´)


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