399本当にあった怖い名無し :04/10/29 23:41:43 ID:E3Lz5mO2
7年位前のこと。オレは仕事で京都に出張していた。

泊まっていたのは、七条の三十三間堂の裏にあるホテル。

ある金曜日、三条あたりで後輩と仕事して、八坂神社のすぐ脇の料理屋で晩飯を食った。
今日中に新幹線で帰るという後輩と別れ、オレは酔い覚ましに七条まで歩いて帰ることにした。

八坂の塔を過ぎ、ひたすら南に向かって歩く。
あまり人の通らない、細い道だった。

そろそろホテルにつくあたりで、ふと気づくと今まで一度も通ったことの無い道にいた。外灯も少なく、人も車も通らない。
そしてそこには、巨大な神社があった。
大きな鳥居と、広大な境内。

そしてどこにも人がいない。

ホテルに帰る道がどうしてもわからない。

仕方なく、西に向かってまっすぐ歩く。
鴨川に出ればどうにかなるから。
心細さが募る中、どうにかこうにか鴨川に出た。
後はこれを下流に向かって歩いていけばすぐにホテルに帰れる。

翌日は土曜日で、仕事は休み。
昨日のあの神社に行ってみよう。そう思ってホテルを出た。

しかし何時の間にか四条についてしまった。


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