148底名無し沼さん [sage] :04/04/24 20:26
あれは5年くらい前の事だったかな。
奥多摩に沢登りに行ったんだよ。
会社の人と。男が4人、女が1人。
夕方頃、目的地に着いて翌日の沢登りに備えて川沿いで各自銀マットと寝袋で寝るって感じ。
周りに何も無いからね、辺りがホント真っ暗なんだよね。都会に住んでると当たり前に灯りが
どこかしらにあるからそういう感覚って忘れるけど。
焚き火をして、鍋とか料理したりして談笑ですね。やっぱりそういう時になると
怖い話とかしたがる人居るんだよね。特におやじがw
上司の山好きが昔群馬の山で、谷川岳だったかな。そこで霊に遭遇したとか声を聞いたとか。
俺は全然っちゅうか、最近はそういう感覚ないね。昔は霊とは違うだろうけど不思議な体験はしたけどさ。
話は続くなか、初夏です。辺りはそう暑くもなく寒くもなく。
シーンとしていた。話を聞きながらもくもくとご飯を食べてたんだよね。
ふと、ん?と思った。さっきから皆で鍋をつついているんだ。焚き火の上に置かれた奴ね。
鍋の中がウニウニ動いてんの。きっと、火が強いから汁が沸騰して具が動いてるんだよな。そう思ってた。
でも、違ったんだよね・・・。
俺だけが気づいたみたいなんだけど、焚き火のうっすらした灯りを頼りに何気なく鍋を覗き込んだ瞬間。
俺の見た物は。。。

153底名無し沼さん [sage] :04/04/25 20:57
148の続き
その鍋、こてっちゃんのモツ鍋だったんだけど、何やらパタパタ蠢いてるんだ。
ゴクリ・・・思い切り唾を飲み込んで、皆に気づかれない様に鍋の近くまで顔を寄せた。
皆はというと相変わらず談笑しながら酒を飲みつつ、時たま鍋を突付いていた。
意を決して中身見たよ。
よーく見たら、鍋の中、具に混ざって息も絶え絶えになっている蛾が落ちてたんだ。
それが羽を時折パタパタしてた。もちろん既に絶命してる奴も居た。それは1匹や2匹ではなかったみたい。
多分、俺も食べたんだろうけど何匹か入ってたんじゃないかな。
何でこんな事になったのかと思ったけど、要するに焚き火の明かり目指して飛んできた蛾が
鍋にダイビングしたんだろうね。運悪く、キャンプしてる場所の近くに蛾の発生場所があったんだろう。
そういや、さっきから結構飛んでた・・・つうか普通に居るか、あんなトコなら・・・。
味は・・・ いや、きっと俺だけ食べてないはず。きっと。鍋の汁が染みてて美味しかったから。
あれはこてっちゃんだ。絶対ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃィィィィィィィィィ・・・ハァハァハァハァ。。。

で、話はそれだけで終わらず


このエントリーをはてなブックマークに追加    
「不思議な話」リンク集