89あなたのうしろに名無しさんが・・・ [sage] :03/06/24 23:32
 ここのお話を読んでいたら、思い出した話。

 うちの母方のひいばあちゃん、明治生まれで若い頃は芸子のようなことをしてたらしい。
 現在、ばあちゃんちの道向こうは、自前の土地ながら荒れ地同様で、畑なんて
わずかに雑草に隠れるようにある位なのだが、それはどうもばあちゃんが若い頃
からそんな風に放っぽらかしてあったらしい。
 で。そこで若かりしばあちゃんが化かされた。お稽古ごとから帰ってきた時。
家の門を通ったのに、その先にある筈の家が無い。いつまでも家が見えてこない。
目の前には家に続く石畳があるので迷う訳ない。
 結局、通りがかった近所の人に声をかけられて我に返ったそうだ。家と反対側の
畑に入っていったのだと。近所の人によれば荒れ地の中をまっすぐに突き進んで
行ってたらしい。頭を見れば、結い上げていた日本髪もほどけていたそうだ。

 …という話を病床で、当時3歳児の私に話していたらしい。実際に聞いたのは
父からです。読みにくい上に長文失礼致しました。


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