40 名前: ◆/gMR5eBC/k [sage]:03/04/08 11:15
ウチの婆さんは10年くらい前に死んだんだけど
死ぬちょっと前に婆さんが面白い事を言った。

当時はもう80超えていて、痴呆が始まっていたので起きていれば
常に1人言をブツブツと言っていたのだが、ある日突然
「みっちゃんどうしたの?」と壁に向かってハッキリとした口調で
目の色を変えて言い出した。
この「みっちゃん」と言うのは婆さんと大変仲の良かった妹さんなのだが
もう30年前にウチの婆さんが東京に出てきてからは1度も会ってなくて
手紙は毎月交換していたが、電話は2年に1回くらいしかしないという
関係だったらしい。俺は昔の写真しか見た事がなかったしその人の話も今まで
ほとんど聞いた事がなかった。

41 名前: ◆/gMR5eBC/k [sage]:03/04/08 11:15
名前くらいは知っていたし、仲が良かったとも聞いていたので俺は
『30年も会ってないから年取って寂しくなって思い出したのかな?』と
思って「ばあちゃん、みっちゃんに会いたいの?今度行こうか?」と
その場でスグに声を掛けたら、婆さんが急に泣き出した。
俺が『やっぱり寂しくて会いたいのかな』と勝手に思っていたら
婆さんが「今、みっちゃんが来てくれたの。そこにいるの」と言い出した
そして婆さんが物凄い形相でこう言った「みっちゃん死んじゃったんだって」
「もう会えないからって、サヨナラって言ってた」と今まで呆けてたのが
ウソのようにハッキリとした口調で俺の目を真っ直ぐ見て言った…

42 名前: ◆/gMR5eBC/k [sage]:03/04/08 11:16
そして俺の母親が「婆ちゃんどうしたの?大丈夫?」と言ったら
「みっちゃんが死んじゃった」とまた言った。いつもと様子が違うし
少し怖くなったので母が田舎に電話したが誰も出なかった。
結局その日は田舎に連絡が付かなかったので、そのまま床に就いた。
床に就くと間もなく電話が鳴りだした。寝る前に変な事があったので
物凄く怖かったが電話に出たら案の定と言うべきか、田舎からだった。
「みっちゃん」が亡くなったので葬式に来て欲しいと言われた。
そして亡くなった時刻を聞いてまたビックリした。なんと婆さんが
「みっちゃんが今来た」と言った時刻の5分くらい前に亡くなったらしい…

43 名前: ◆/gMR5eBC/k [sage]:03/04/08 11:17
こういう出来事はどんな怪談本にもありがちな話だし
オカルトなんて気にもしてなかったけど、この出来事以来オカルト話を頭から
否定する事はなくなったし、興味深く感じる事のが多くなった。

(後略)


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