110本当にあった怖い名無し :2005/09/20(火) 02:08:22 ID:11dT/5Ft0
えーと、幼い頃の不思議な体験を書き込ませていただきます。

俺が小学生の頃、客間には
自宅が写った航空写真がありました。
町史の為なのか、何年かに1回位の頻度で写真を撮り、希望する家には売ってくれます。

自宅のすぐ横には山があり、時々業者に頼んで雑草駆除や、
樹の手入れをして貰っていました。
蛇も出るし、猿も出ます。相当田舎だと思ってください。

で、本題。
小学生の頃、従兄弟と夏休みにその山で遊んだ事があります。
昼間でも涼しくて、木に登ったり、隠れん坊したりしました。
そのうちに、山の頂上に向かおうと上り始めました。
山と言っても、50?有るかどうか、小さな森と言った方が良いかもしれません。
道なんぞあるはずもなく、樹を避けながら登っていました。

もう少しで頂上だと言うところで十?ほど横に、崖のように窪んだところがありました。
二人で、フラフラとそっちに歩いていくと、下の方に湖面が見えました。
昼を過ぎて、西日を受けながら金色に光ってる湖面です。
「こんな所に池なんて有ったかな?」
そう思ったのですが、有るモノはあります。
木の陰になっているところには、魚影がウジャウジャしていました。
ですが、降りるところがない。
崖の縁にそって歩いてみても、崖自体が鼠返しのようになっていて、
降りられない。でも、池の横にはポツンと足跡がある。
従兄弟と二人何だか怖くなって、一目散に山から出ました。

オチは解ると思いますが。
航空写真をみても、池なんて写っていないのです。
両親に聞いても池なんてあるわけないと、取りあってくれませんでした。

111本当にあった怖い名無し :2005/09/20(火) 02:11:58 ID:11dT/5Ft0
その後、まだ在命中の曾祖父に話すと
「ありゃ森の神さんの池」
と簡潔かつ納得いく返答が帰ってきました。
曾祖父もその池を見たことがあったらしいのですが
詳しい話をしてくれませんでした。
「わしゃ神さん見たよ。目がつぶれんで良かったわ。わはは」
とだけいってくれました。 終わり。


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